話すではなく、まず聞くこと
僕の仕事は美容・化粧品を通じて女性に美しさの提案をすることです。
美容の仕事というと
- 肌カウンセリング
- スキンケアレッスン
- メイクアップ
- ヘアスタイリング
などが主な内容ではあるのですが、これが仕事の本道ではないと思っています。
なぜかというと、これはあくまでも手段で、その前にお客様の要望や悩みをきちんと把握する必要があります。
それにはまずお客様に信頼していただかなければいけません。
いくら肌や商品についての知識や経験、メイクのテクニックがあっても、まずは信頼を勝ち取らなければ知識も経験、テクニックは返って反対の力になりかねないからです。
とくに僕は男性ですから、お客様(ほぼ女性)の立場からすると相談しずらいはずです。
ですから、まずはお客様の声を(本心)教えていただくことが大事だと思っています。
それにはこちらが主になるのではなく、お客様が主になること
すなわち、お客様が話して、僕が聞き手になることです。
始めのとっかかりだけはお聞きしますが、あとはお客様からのお声を大事にしています。
例えば、「最近肌が乾燥しやすくって・・・」とおっしゃったら、「乾燥してしまうんですね」と必ずオウム返しします。そうしていくうちに「特に目のまわりが乾燥してしまう」「洗顔後がつっぱる」といったような具体的なこと教えていただけます。
“きちんと聞いています”という姿勢でお客様に安心感をもっていただきたいです。
必ず使いたい言葉
上記の悩みなどではなく、メイクテクニックについてなどはまずどうやってお使いか?どういうふうになりたいか?などをお聞きすること多いのですが、
もし今の使い方を教えていただいたときは、
「なるほど」という言葉をよく使います
この「なるほど」という言葉はいろいろな場面で使いますが、「たしかに」や「いかにも」のような肯定の意味ですので、僕の中の魔法の言葉です。
以前は「なるほど」だと軽いような気がして「そうなんですね」「おっしゃる通りですね」などの言葉でした。これだとお客様の心がオープンにならないんです。不思議ですが…
距離が縮まったサイン
初めからはなかなか難しいですが、お客様との距離が縮まったと実感するのは、会話がスムーズになった瞬間、すなわちお客様からどんどん話の内容が深掘り、具体的になってくること
その為にも、話を聞く姿勢とこちらから話すばかりではなく相手がメインで話していただくこと、時には待つことも大事なんです。
そうなればお顔にタッチアドバイスもスムーズです。そりゃそうですよね、信頼してない人に触られたくないでしょうし(笑)